セイヨウナシ(西洋梨)の果実酒を作る
単に「洋梨酒を作る」でもよいか。和梨は果実酒に向かないとする人もいるようだ。
果実酒を作る手順は同じ。
西洋梨の場合の勘所は、①熟したものを使うか、②熟していないものを使うか。若干、手順が違ってくるようだ。
(1)熟した西欧梨
- ホワイトリカーから取り出すの早めに。2週間~1ヶ月。
- 糖分が強いので氷砂糖は少なめにする。西洋梨の重量の10%~20%。
- 酸味が不足するのでレモンを多めに入れる。西洋梨200グラム~300グラムに対してレモン1個が目安。酸味を苦手にする人は少なくする、または入れない。
- 果実を取り出した後の熟成期間は1年。その後は半年を目処に消費します。
- 果実の取り出すときに、梨を絞って液体を抽出します。
- 熟成用ボトルに移すときにしっかり濾過します。
(2)熟していない西洋梨
- ホワイトリカーから取り出すタイミングは、3ヶ月~6ヶ月。
- 氷砂糖は20%~30%。ドライを好む場合は少なくしてよい。
- レモンは300グラム~400グラムに対して1個が目安。酸味に対する好みで適宜増減させる。
- 果実を取り出した後の熟成期間は0.5~1.0年。その後1年間を目処に消費します。
- 熟成用ボトルに移すときにしっかり濾過します。
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- 上記(1)と(2)は似て非なるものです。全く別の味の果実酒になります。
(3)果実酒の熟成限界
- 最初に仕込んでから2年程度を目処に消費まで終わらせる。素人の手作り果実酒ではこの辺が美味しさでも、管理上も、妥当なところでしょう。
- ベテランが必要な環境・必要な手順にて作れば3年もの、5年もの、8年ものも可能でしょうが、場合によっては馬鹿馬鹿しい結果に終わることも。
- 梅酒だけは例外的に素人でも長期熟成にチャレンジする余地があるようです。それでも3年間で消費完了にしたい。
- もともと梅は酸っぱいので酸化しても分からないのが素人を混乱させる理由。酢だって飲み物として楽しんでいる人もいる。10年物の梅酒は実は10年物の梅酢ってこともあります。
- 素人さんの熟成梅酒の楽しみ方は、3年熟成でその後1年以内に飲むのが梅酒の限界だし極上と心得る。
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参考
- 市販品を購入して自分の好きな味か作りたい果実酒か見極めるのが先かも知れない。