摘果と葉果比
果樹の世話に関する番組をNHKでやっていたのをたまたま目にしたが改めて果樹の面白さを感じた。
小さな庭にも一人前に果樹が植えられているが、実を付けたり付けなかったり、多かったり少なかったり。まあ、自然はそんなものだと思っていた。表作(豊作)、裏作(貧作)だ。
番組では摘果について説明していた。
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「摘果」
果実の間引き作業だ。これから成長するであろう綺麗な果実を途中で切り落としてしまうのだから、精神的にはあまりよくない。
しかし、
摘果は不安定な収穫から安定した収穫に変える。果実の品質を確保する。
摘果の時期(タイミング)は自然落果の直後らしい。自然落果は樹木自体が持っている安全弁。花芽・花・小さな果実のころは小さな虫やちょっとした天気の具合で傷つけられたりして健全な成長を阻害される。だから、樹木は常に必要量の数倍の果実を準備する。
安定期に入ると健全な種子を作るために、過剰な分は自らエネルギー供給を止めて、樹木から振り落す。これが自然落果。
人間の味覚要求に耐える品質にするには更に間引きして養分の集中を求める必要がある。その間引きが摘果という訳だ。
摘果は隣り合う果実の間隔も余裕を持たせるように配慮する。
なるほどね。
果実は余り多く取れても調子が悪い。極端に少ないのも寂しいものだ。
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摘果・間引きを正確に行うには「葉果比」を理解しなければいけない。
葉果比
1個の果実の成長に十分な栄養を送るために必要な葉の枚数のこと。果樹の種類ごとに決まっている。(誰かが実験的に調べて答えを出している)
果実の大きさと葉の大きさで大雑把な推定は出来る。多分、果実グラム当たりの葉の表面積センチメートルc㎡の比率はどの果実も近い数字ではないだろうか。温暖地寒冷地や葉の生産性など微妙なファクターも多いから研究するのも面白いかもしれない。
出来のいい果実を残すには標準値より少し多く残すようにするのかな。
果実の場所より先に葉があるのが好ましい。葉の枚数の数え方は果実の場所より上流の部位での枚数。
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葉果比
果実名=必要な葉の枚数
アメリカンチェリー=
アップルマンゴー=
アップルマンゴー=
ウメ=
カキ=
キウイ=
サクランボ=
スモモ=6
セイヨウナシ=
ナシ=
ブドウ=
ブラックベリー=
ブラックベリー=
ブルーベリー=
ミカン=
モモ=20~40
リンゴ=40
レモン=30
(準備中)
(準備中)
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