(未体験果実)ポーポー
Pawpaw。学名:Asimina triloba。バンレイシ科に属する落葉高木。果実を食用とする。北米原産。明治期に日本に持ち込まれた。ポポーやポポーノキ、ポポ、アケビガキとも呼ばれる。通称はポポーで定着する傾向にあるが英語読みに忠実ならやはりポーポー(ポゥポゥ?)だろう。
見た感じは外も中もアケビみたいに思うがどうだろう。味もネットリ系だから近いかも。
数少ない温帯果樹の一つだが北米カナダでも育つので寒さにも強いようだ。試しに1つ植えてみたいね。
一度食べてみたいが、スーパーに並んでいるのも見たことが無い。何処に売っているかな?。それとも通販だろうか?。10月になったらデパ地下を覗いてみよう。
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濃厚「ポポー」いかが 清水区の望月さん栽培
2014年10月06日
ポポーの出来を確かめる望月さん(9月24日、静岡市清水区で)
北米原産の果樹「ポポー」の果実は「森のカスタードクリーム」とも言われ、柿やバナナなどを混ぜたような、甘く濃厚な味わいが特徴的だ。軟らかく、変色しやすいため、日本ではなじみが薄い果物だが、静岡市清水区の塗装業「池ノ沢工業」の望月史(ちかし)さん(56)は、「子どもの頃の思い出の味」というポポーの栽培に取り組んでいる。(薬袋友花里)
望月さんとポポーとの出会いは5歳の時。旧清水市(現静岡市清水区)でみかん農家を営んでいた曽祖父が、100年ほど前に植えたポポーの木が山の畑にあり、秋の収穫の時期に曽祖父に連れられて口にしたのがきっかけだった。
マンゴーのような見た目で、食べた瞬間、なめらかな舌触りと、独特な風味のとりこになった。その後、毎年のようにポポーを食べていたが、寿命からかポポーの木はその数年後には枯れてしまったという。
「あの味が忘れられない」――。静岡農業高校(静岡市)を卒業し、ブロイラーを育てる畜産業を営んだ後、家業だった塗装業を継いで仕事に励む傍ら、ポポーの苗を探し続けた。しかし、どこに聞いても「何ですかその果物」と言われ続ける日々だったという。
インターネットを通じて、やっとの思いで苗を見つけたのは7年ほど前。50歳を目前に、「何か新しい事を始めたい」と思い始めた時期だった。約3000平方メートルの農地と180本の苗を買い、栽培を始めた。
しかし、栽培は苦労続き。初めて購入した苗は竹串のように細いものもあり、植えたものの、巣作りの材料としてカラスに折られてしまうこともあった。かかしを置き、鳥よけのバルーンをぶら下げるなどの対策を講じて何とか育てて、2012年、初めて30個を収穫した。久しぶりにポポーを口にした時は、「天にも昇るようだった」と喜びを語る。
昨年は台風の影響で半分が落下したものの1000個を収穫し、今年は10月中旬までに2500個を収穫できる見通しで順調に生産量を伸ばしてきている。
「ポポーをより多くの人に味わってもらうため、傷が付いて商品として売れないモノをアイスに利用するなどして商品化を図り、ポポーを全国に広めていきたい」と意欲を見せている。
問い合わせ先は、池ノ沢工業(054・368・6730)。既に今年の分は完売(予約含む)しており、10月8日まで、来年分の予約を受け付けているという。
2014年10月06日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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